ハートふるメッセージ

荒川区西日暮里の神経科・心療内科・精神療法・カウンセリング・薬物療法の倉岡クリニックがお送りする、心に響くメッセージブログです
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140.困難な問題の解決法
 

わたしたちは困難な問題に直面したとき、それを解決しようとしてもできないのではないかと思われると、まず、解決できそうにないと思われるその原因を探そうとする。こうではないか、ああではないかと、とにかくうまくいかない原因を見つけようと必死になる。これはこれで悪いことではないが、多くの場合うまくいかないことが多い。

 

もちろん原因が特定できて、それを取り除ければ困難は解消し、問題は消えるのであるが、原因が見つからなかったり、たとえ原因が特定できても、それが取り除けない場合もある。そんなときはどうしたらいいのだろうか。

 

解決策として一般的には、いま置かれている状況を正しく分析し、いま自分にできる最善のことをして、そこで一応の答えを出したことにするしかないのである。それでも問題が完全に解決しているわけではないので、不満や不全感が残るのは残念ながらしかたがない。

 

その後も何とか問題を完全に解決しようと躍起になる。そしていつか必ず答えが見つかるという思い込みがあるので、そのことをなかなかあきらめきれないものである。

 

わたしたちは小さいころ、学校でいろんなことを学ぶ。学習したことを試験で確認する。自分が出来なかった問題、間違ってしまった問題については、どこが間違ったのか、どこに気がつかなかったのか、模範解答を見ながら検討する。そして自分が間違ってしまった問題を改めて検討し、正解を導きだす。

 

わたしたちには、こういう考え方が小さいころから知らず知らずのうちに、こころの中に入り込んでいるのである。学校で出される問題には必ず正解があり、しかもそれは一つだけである。問題が出来なかったのは、単に自分の知識が足りなかったり、知らなかっただけである。だから、何故だろうと思って調べていけば、必ず答えに到達するのである。

 

このやり方を自然に抵抗なく受け入れているために、社会に出てからも、問題を解決する方法として同じ考え方をしてしまう。きっと模範解答があるはずだと。しかし、社会に出てから遭遇する問題には決して模範解答はなく、たとえあったとしても答えは一つではなく、複数ある場合もある。さらに答えの出ない問題もあるのである。

 

人生のいろいろな困難な問題に遭遇したとき、人はよくなぜこうなったのかと原因を探ろうとする。ああでもない、こうでもないと探し回る。その間、解決すべき問題はそっちのけでそうなった原因を追究する。

決断を求められているのに、原因が分からないと結論が出ないと思い込んでしまう。これがストレスになり、精神エネルギーを浪費してしまい、疲労困憊してしまうのである。

 

やっと少しずつ原因らしきものがみえてくる。でもそれは結論が出るものでも、解決できるものでもない。すると今度はできない理由を考え始める。こういう理由でできない、これは誰がやってもできない。だからわたしに出来なくても当然であると、言い訳を始める。

 

その言い訳はなるほどと思わせるような説得力がある。それなら仕方ないねと周りの人を納得させる。でも問題は解決していない。こういうやり方に慣れてしまうと、言い訳がうまくなり、自分の言い訳で周りを説得することで、場合によっては、問題がいかにも解決したかのような錯覚を起こしてしまうのである。

 

困難な問題を解決する方法の一つは、それをいくつかの小さな問題に分解してみることである。どんなに困難な問題も、複数の要因が複雑に絡み合っていることが多い。それらを小さな問題に分けてみると、その小さな問題は解決できることが多い。そしてそれを丹念にやっていくと、いつの間にか困難と思われていたものが、解決できてしまうのである。

 

もうひとつのポイントは、何故出来ないのだろうと考えることを止めて、どうしたらできるようになるだろうと考えることである。先に述べたように、何故だろうと考えると行き詰ることが多い。どうしたらできるかを考えるとみちが開けるのである。

 

何故だろうと考えると、原因が見つかる場合と見つからない場合がある。見つかった場合でも、その原因を取り除くことが出来る場合と出来ない場合がある。原因がわかってそれを取り除くことが出来る場合は何ら問題なく解決するので、困難な問題ではないのである。

 

それ以外の場合が困難な問題になるわけで、その場合、すぐさま原因を追究することを止めて、具体的にどうしたら良いのか、その方法を考えるのである。原因を特定できなくても、とりあえず状況を改善させる方法はいくらでもあるはずである。

 

解決するためのいろんなアイデアを出していくのである。こうしたらうまくいくのではないか、ああしたらうまくいくのではないか、いくらでもアイデアは出てくるものである。

 

出てきたアイデアを単なるアイデアに終わらせずに、どんなアイデアでもとにかく実行に移してしてみることである。一つのアイデアでうまくいかないことがわかれば、次のアイデアを実行するのである。これを繰り返していると、いつの間にかどんな問題も必ず解決するのである。

ハートふるメッセージ | 12:22 | - | -

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